精神的にだいぶ落ち着いてきました。
ブログを見返していて思ったけど、私ってあんまりハードカバー読まない人だよね・・・。
ぃゃ、自分のことなので知っていたはずなんですが(笑)
単行本サイズっていうのかな?あの小さいサイズの本なら、三毛猫ホームズシリーズだったり、ノンフィクションものだったり、色々読むんですが。
パラ読みして琴線に触れないとハードカバータイプって買わないのかもしれん。
さて、そんな私がパラ読みせずにかったハードカバー(笑)
前回ちらっと書いたのですが、小野不由美先生の「鬼談百景」について、私なりの感想を、まぁ簡単に。
ネタバレ・・・は、ちょっとしちゃうので隠します。左下『続きを読む』から、どうぞ。

さて。
まぁ、私がどうしてパラ読みもせずに買ったかは、皆さんご存じですよね。
そうです。
『十二国記』シリーズでお馴染みの小野不由美先生の新作だからです。
いつもは小野主上の新作、値段が高すぎたり、あまりの長さに絶対読み切れないと諦めたり、パラ読みして難しさについていけなくて断念したりと、買わなかったのですが、今回は怪談モノの短編集ということなので、買ってみました。
お、面白かった・・・!
百景、だけど中身は99話らしいです。良かった、百物語じゃなくて!
大体、一話が1P~2Pくらいで、かなり読みやすいのに怖い。ていうか不気味。
怪談らしい怪談、という感じです。
さすがは主上。わかってらっしゃる!!
なんだか全部、本当にあった話のようで、ついつい錯覚してしまいますが、主上が作られた話なんだよね・・・。素晴らしいです。
では、私的に、怖かった話と、印象に残った話と、好きな話を少し。
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怖かった話。
【お気に入り】
この話は、同時発売の『残穢』ともリンクしているらしいです。帯にも書かれている話。
小さい娘が、お気に入りのぬいぐるみの首に紐をかけ、振り回して笑っている。母親が驚いて取り上げると、少女は宙を指差し、言った。「ぶらんこ」
こーわーいー!!
背筋を、ぞぞぞと悪寒が駆け抜けました。
リアル過ぎる・・・!
【追い越し】
もう一人で、夜の道を車で走れません・・・(泣)
田舎道を走っていて、歩いている女性を追い越そうとすると・・・(以下、ナイショ)
山形⇔会津の道、田舎道な感じなので、こんな雰囲気のとこ多いんですよね・・・。
【トンネル】
山形道を夜中に走るの怖くなった。
しかもこの話、それで終わると思いきや、地味にオチ、というか続きがあって、それが更に怖かった。
夜中のトンネルは、一体どこに繋がっているんだろうか。
【もう一対】
なんだ・・・と、ほっとしたら、次の瞬間、恐怖に落とされる。
【禁忌】
たった8行で、ぞくりとした。
昔から何かが起こるから、書かれたのだろうか。
では、男性は、たまたま、その木を選んで自殺したのか、
それとも、その木に触れたから、自殺したのか。
【雨女】
リアルに情景が浮かんで、ヒッとなった。
雨の日は、足元ばかりじゃなく、前を見て歩こう・・・。
【踏切地蔵】
むやみやたらにお地蔵様に近づかないようにしようと決めた。
【兄】
やーめーてーくーれー!
一人で家にいるのが怖くなる。
ベランダから、たまたま通りがかった友達を呼んだら、「お兄さんと仲がいいんだね?肩なんか組んで」と言われたが、少女には兄などいなかった、という話。
【来訪】
玄関のドアノブを握ったら、外からもドアノブを回された、という話。
家を出るときは注意したいけれど、うちには覗き穴が無いから、わからなくて怖い。
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印象に残った話。
【続き部屋】
これを読んで思い出したのが、私が実際に体験したこと。
以前ブログにも書きましたが、夢の中で、部屋の逆側にベッドがあって、そこで寝ている、という夢を見たんです。
それと似たような感じで、
本来壁がある場所に壁は無く、その先には、鏡で映したように部屋があるのです。そして、そちらの部屋のドアが、開いている、という話。
続きは読んでのお楽しみ。
こ・わ・いw
【謝辞】
よくある病院の怪談話かと思いきや、不思議系。
不思議だからこその、不気味。
気になるんだよ!!はっきりしなくて!!
【街灯】
これは以前、主上が書いたゴーストハントのある話と、ちょっと似てた。
似てるけど、違うものなんですけどね。
でもなんか・・・うん。
あのゴーストハントを凄く思い出しました。結構はっきりと内容を。
【軍服】
この・・・ドSがぁ!!
と思わずつっこんだ話(笑)
この人は何かに取り憑かれているのか、ただのドSか(笑)
【さずかりもの】
気持ち悪い。有り得ない。
私も即、離婚すると思う。
【髪あらい】
すみません、ちょっと風呂場の掃除してきます。
【芸者】
芸者さんの反応がいかにも人間ぽくてちょっと笑えた。
【影の手】
冷静なお母さん。
酒飲みの幽霊。絶対ご先祖様だよね。
【ぬいぐるみ】
うちの『ぷぅこ』とは真逆。
『ぷぅこ』は、私が他のぬいぐるみを抱いて寝ると嫉妬する(笑)
それ以外は、むしろ守ってもらってると思う。
【注意報】
やっぱりご先祖様は大事にしないといけないな、と改めて思った。
【墜落】
よく小野主上は、金縛りの時に『落ちる』ということを使っていると思う。
私も、なんとなくだけど、わかった気がして、
もしかして今まで私が体験してきたようなことを、みんなは『金縛り』と呼んでいるのかな?と、ちょっと思った。
夢だけど、夢じゃない、みたいな?私は夢だと思うんだけどね。
【満ちる】
なるほど、確かに。
流し雛で流した厄は、どこに流れ着くのか、という話。
目の付けどころが、さすがは小野主上。
【花簾】
この本の最後を飾るに相応しい話。
桜が散ると共に、そこに佇む女性(?)の振り袖も、ぼろぼろになっていく、という話。
素敵な感じはするんだけど、でも、ちょっと怖いんだよね。
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好きな話。
【たぶん五匹】
ちょっと癒された。
目に見えない、五匹目のにゃんこ。
悪いことが起きないなら、Yさんに同感w
別にいいと思う。
【黒猫】
やっぱりちょっと癒された。
悪いことが起きないなら、むしろ飼いたい。
可愛がってあげれば、起きないのかな?
【背中】
ちくしょう、羨ましいぜ!!
少年が神社の境内を通る道を歩いていたら、ぱふっと『何か』に突き当たった。手を伸ばすと、温かくて、もふもふ。見えないけれど背中だとわかったし、少年に危害を加える様子も無い。少年は、おっかなびっくり、迂回して、振り返ったけれど、やはり何も見えなかった。
私だったら、正面から、もう一回、もふっとやるwwww
ていうかトトロじゃないかしら?ww
→似てるけど、こっちは怖い。これは、『好きな話』ではなく『怖い話』ジャンル。
【教えてくれたもの】
同じように『何か』に行き先を塞がれて、地下室から出れなくなってしまうのですが、こっちの少年は死んでしまうのです。
こっちは、もふもふしてない。神社の境内にいるのは悪いコじゃないのだろうけど、こっちは明らかな悪いもの。
ちなみに、この話には続きがあって、
「どうして少年は死んだのに、少年の体験した話がわかるんだ」と笑いながら聞くのですが・・・(以下ナイショw)
これが、題名につながるわけですよ。
ぞくり、とする不気味な終わり方です。
【密閉】
ぃゃ内容的には怖かったのですが。
クローゼットがいつの間にか開くので、リボンで取っ手を縛っておいたら、クローゼットの中にリボンの端が引き込まれて、解かれそうになっていた。Kさんが勢いよくクローゼットを開くと、モトカレが拾ってきたスーツケースがぱたりと閉じるところだった、という話。
怖いんだけど!Kさんが、あまりに強かったので、ウケたww
【不評】
最後にウケたw
ちょっといやらしい幽霊の話w
まったくだ。
以上、私のお気に入り28話。
長々と失礼しました。
丑三つ時に語る、百物語。
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2012/08/04
本・マンガのこと